- 2020.06.08 | 就活コラム
- 税理士の独立開業する前に確認すべき3つのこと【リスクと選択肢】

税理士の仕事をしているうちに
・もっと柔軟な働き方がしたい
・自分の裁量で仕事がしたい
・量をこなすよりも質を重視した仕事がしたい
と感じることもあると思います。
そんな時には独立開業を考えることもあるのではないでしょうか。
しかし、独立開業にはメリットは勿論、リスクもあります。
また、独立開業以外にも理想の働き方ができる選択肢もあるのです。
今回は、税理士が独立開業する前に確認すべきポイントや独立以外の選択肢を紹介します。
理想の働き方を模索するには情報が必要です。ぜひ、参考にしてみてください。
CONTENTS
目次
1.独立開業に必要なこと
税理士は独立開業が多い職種のひとつです。
国税庁のサイトによると、平成31年3月末日現在の税理士登録者78,028人のうち、開業税理士は56,672人と7割以上を占めています。
(参考URL:https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishiseido/rengokai/rengou.htm)
実際、友人知人の税理士やあらゆるシーンで知り合う税理士には、開業税理士も多くいるのではないでしょうか。
しかし、独立開業しても必ず成功するわけでも、すぐに理想の働き方ができるわけでもありません。
理想の働き方ができるようになるためには、確認すべきことがあります。
税理士が独立開業するにあたって税理士資格と税理士会への登録は必要ですが、その他に確認すべきことは次の3つです。
①資金計画について
・個人事業主では法人のような保証がないため、当面の生活資金を用意できているか
・開業にあたってどのくらいの資金が必要か、自己資金と融資金額を概算し確認
②事務所の運営ついて
・どんな事務所にしたいか、ビジョンの明確化(開業時点で「できること」と「やりたいこと」は違う)
・顧客ターゲットの決定
・事務所のコアコンピタンス(競合に負けない強み)の決定
・事務所の立地選定(自宅でも良いが、集客にはターゲット層が足を運びやすい立地)
・事務所で使用する設備や機器等の準備
・各種料金の設定
③独立後の顧客獲得について
・ホームページやSNS、チラシ、広告など、集客方法の選定
・法人所属中から人脈を引き継げるか
独立開業はゴールではなくスタートです。
上記3つの確認によって、理想の働き方に近づき、失敗を防ぐことができます。
また、独立開業については、日本税理士連合会が発行している「税理士 登録・開業の手引」を確認しましょう。(参考URL:http://www.nichizeiren.or.jp/wp-content/uploads/doc/cpta/system/entry/howto/entry_manual.pdf)

2.独立開業のメリット・デメリットとリスク
税理士の独立開業も、他の業種と同じくメリットとデメリットがあります。
【メリット】
・理想の働き方ができる
・専門特化すると、所属税理士よりも高収入を得られる可能性がある
【デメリット】
・リスクを一人で負わなければならない
・業績次第で収入減や廃業の可能性もある
・税理士会に必ず登録しなければならないので、毎年8万円程度の年会費が発生する(金額は地域によって異なる)
・案件の偏りやパターン化によって、仕事だけでは税理士としての成長が見込めない
デメリットの中でも注意しなければならないのがリスクです。
リスクには以下に挙げられるようなものがあります。
■収入が不安定
・代わりがいないので、働けなくなると収入がなくなる
■訴訟、賠償の可能性
・ミス等によって顧客から訴えられる可能性や、賠償しなければならない可能性もある
■廃業の可能性
・集客力がなく、廃業せざるを得なくなる場合もある
・料金設定が低すぎると、顧客が多くても廃業することもある
これらのリスクを回避するためには、健康な体づくりと営業力のアップ、指示の文面化を日常的に行い、料金が低すぎれば是正する必要があります。

3.理想の働き方に対する別の選択肢
独立開業以外にも、理想の働き方ができる選択肢があります。
それは、規模感ある環境(税理士法人)でチームを組んでコンサル業務に従事することです。
規模の大きい法人なら、開業のリスクをカバーしつつ、理想の働き方を実現することができます。
・チームを組むことによって、収入が自分の体調等による影響を受けない
・チームで判断をするため、訴訟されるような大きなミスが起きにくい
・「量より質」を重視した仕事ができる
・法人自体に集客力がある他、営業に人員を割く余裕がある
・特殊案件や難しい案件に触れる機会があり、税理士として成長できる
このように、税理士法人に所属することが、リスクを負うことなく理想の働き方ができる選択肢となるのです。

4.まとめ
今回は、税理士の独立開業する前に確認すべき3つのことと開業以外の選択肢について紹介しました。
独立開業する前に確認すべきことは以下の3つです。
①資金計画について
②事務所の運営について
③独立後の顧客獲得について
また、独立開業以外の選択肢としては、規模感がある税理士法人の所属税理士として活躍する道があります。
ぜひ、この記事を参考にして、自分に合った道を模索してみてください。
ひかり税理士法人は独立開業以外の選択肢として、あなたの理想の働き方を叶える基盤が整っています。
会社都合の売り込み的なコンサルティングではなく、中立的な立場でお客様のためにコンサルティングをするによって、「量より質(決まった業務より本当にお客様のため)」の仕事を実現しているのです。
また、挑戦したいことに取り組める環境でもあります。
本の執筆やセミナー講師等、さまざま仕事に挑戦し、成長できるのも魅力のひとつです。
ぜひ、主体的な気持ちを大切にするひかり税理士法人で、理想の働き方を実現してみませんか?
