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2020.03.09|CEOコラム

ウイルスとの戦いに勝利するために~CEOコラム[もっと光を]vol.6

 新型コロナウイルス感染禍が社会に深刻な影響を与えつつあります。弊社で佳境を迎えている確定申告業務も、その期限が1ヶ月延長されたことは前回のブログでお伝えしたとおりですが、その他にも思わぬ事態の発生に改めてウイルス禍の被害の大きさを痛感しているところです。
 
 過日は北海道に非常事態宣言が発令され、道民に外出を自粛するようにとのことでしたが、既に感染者は100名を超えたと報道されています。弊社も札幌事務所のスタッフの健康を気遣いながら、現地で入手が難しくなっているマスクや消毒液などを救援物資として発送しました。また、広島県や滋賀県でも新たな感染者が報告され、これで弊社が拠点展開するすべての都道府県で感染者が確認されたことになります。いよいよ、用心しなければならないと気を引き締めています。
 
 ところで、大阪国税局管内の税務署に勤務する国税職員夫婦が感染し、二人が通う税務署では消毒作業等で窓口業務に支障が生じ、また二人と濃厚接触した職員が自宅待機をしているというニュースには驚きました。平時ならともかく、よりによって確定申告の繁忙期に何とも脇の甘いことかと呆れるばかりですが、伏線があったことも否めません。実は、この時期は国税当局が主導する申告相談会が催され、私たち税理士が会場に動員されて納税者の相談に無料で応じるのですが、政府のイベント自粛要請や申告期限の延長、さらには北海道の緊急事態宣言といった尋常ならざる事態に至っているにもかかわらず、国税当局は多数の納税者が集中する相談会を中止することなく強行したのです。
 
 この期に及んで感染リスクの高い相談会を強行する意味も理由も理解不能ですが、こうした甘い認識や姿勢が国税職員の感染にも繋がったと推測しています。一方の当事者である私たち税理士がいくら細心の注意を払ったところで、他方の当事者である国税職員の意識が低いようでは、ウイルスの思う壺です。今、私たちはウイルスとの戦いの渦中にいます。当事者が協力を惜しまず、また知恵を出し合ってこそウイルスとの戦いに勝利することができるのです。
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