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2023.01.10|CEOコラム

卯年を占う ~CEOコラム[もっと光を]vol.152

明けましておめでとうございます。
本年も「継続は力なり」で本ブログの毎週更新に努めますので、引き続きのご愛読をよろしくお願いいたします。

 さて、今年は卯年です。添付した写真は出雲大社の境内に置かれている「跳ねるウサギ」の石像を撮ったものですが、出雲大社とウサギの関係は、大国主神(おおくにぬしのかみ)が因幡の国へ赴いた折りにサメに皮を剥がされて苦しんでいるウサギを助けたという古事記の「稲羽之素菟(いなばのしろうさぎ)」の伝説に因むもので、境内には66羽ものウサギの石像があります。

 

 卯年は文字通りウサギに因んで「跳ねる年」=「飛躍の年」になると予想する向きも少なくありません。確かに「跳ねるウサギ」から「脱兎のごとく」といった素早い動きを連想して、一年を首尾よく乗り切りたいと願う気持ちはよくわかりますが、過去の卯年は必ずしも良い年ではなかったように思います。例えば、悪夢の東日本大震災が発生したのは12年前の卯年であったことは記憶に新しいところです。

 

 また、日産自動車の海外向けブランドであった「DATSUN」の「DAT」が「脱兎」に由来することはよく知られていますが、このブランドにも終止符が打たれました。当初はDATの息子で「DATSON」だったものの、「SON」は「損」に通じるので良くないとの理由で太陽の「SUN」に変更したというエピソードもありますが、結局は販売不振による「損」から脱却できずに、110年を超える歴史に幕を下ろしました。

 

 このように卯年やウサギに因む話に明るい話題がないのが実情です。さらに新年早々、岸田首相は記者会見で「異次元の少子化対策に挑戦する」と語りましたが、中身は経済的支援の強化や育児休業の取得推進など、いずれも既存の政策の拡充に過ぎず「異次元」とは程遠いものです。ましてや、「挑戦する」と言っているだけで「実施する」とは言っていないのですから、相変わらず言葉だけが虚ろに響いています。ちなみに、昨年の出生数は77万人にまで減少したとの速報に接し、12年後そして24年後や36年後の卯年はどんな年になるのか、不安は募るばかりです。

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