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スタッフコラム

滋賀事務所
2026.09.07|お知らせ

9月から始める確定申告準備

 「確定申告はまだ先だから、準備は年明けからで大丈夫」と思っていませんか?
確定申告の時期が近づいてから、1年分の領収書や証明書をまとめて整理するのは、意外と時間や手間がかかるものです。特に、医療費やふるさと納税、生命保険料などの資料は、日頃から整理しておくことで、確定申告をスムーズに進めることができます。
また、1年間を振り返ってみると、「副業を始めた」「不動産を売却した」「家族の収入が変わった」など、税金に関係する出来事があった方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、確定申告直前に慌てることのないよう、9月から始めておきたい確定申告の準備についてご紹介します。

1.医療費の領収書を整理する

 「今年は病院に行くことが多かったな」と感じている方は、今のうちから医療費の領収書を整理しておきましょう。

医療費控除は、自分自身の医療費だけでなく、生計を一にするご家族のために支払った医療費も対象になる場合があります。病院や歯科医院の診療費だけでなく、薬局で購入した医薬品など、対象となるものもありますので、領収書は捨てずに保管しておくことが大切です。

確定申告の時期になってから1年分の領収書を探して集計するのは、思っている以上に手間がかかります。9月のこの時期に、これまでの領収書を一度整理し、これから受け取るものもまとめて保管できるようにしておくと安心です。

例えば、「医療費」という専用のファイルや封筒を用意して、ご家族分をまとめて入れておく方法もおすすめです。

また、マイナポータル連携を利用すると、医療費の情報を取得して確定申告に活用できる場合もあります。

「まだ早い」と思わず、今から少しずつ準備を始めることで、確定申告の時期をよりスムーズに迎えることができます。

2.ふるさと納税の状況を確認する

 ふるさと納税を利用している方は、9月頃のタイミングで、今年これまでにいくら寄附をしたのか確認しておきましょう。

ふるさと納税は、1年間の寄附額に応じて税金の控除を受けることができます。ただし、控除を受けられる金額には、年収や家族構成などによって目安となる上限があります。これから年末にかけて寄附を考えている方は、現在の寄附額を確認したうえで、追加でどのくらい寄附するか検討するとよいでしょう。

また、寄附をすると自治体から「寄附金受領証明書」が届きます。複数の自治体に寄附をしている場合は、証明書も複数になるため、届いたものからまとめて保管しておくと安心です。

なお、ワンストップ特例制度を利用している方も注意が必要です。医療費控除などのために確定申告をする場合には、ワンストップ特例を申請したふるさと納税についても、確定申告に含めて手続きをする必要があります。

前もって今年の寄附額と証明書を一度確認しておきましょう。

3.控除証明書を保管する

 9月以降になると、生命保険料や地震保険料、iDeCoなどの控除証明書が順次届き始めます。こうした証明書は確定申告や年末調整で必要になる大切な書類です。

控除証明書は、保険会社などによって発送時期が異なります。「まだ届いていない」と思ったときは、契約している保険会社などの案内を確認してみましょう。

また、届いた証明書をなくしてしまった場合には、再発行の手続きが必要になります。再発行には一定の時間がかかる場合があるため、確定申告の直前に紛失に気づくと、書類の準備が間に合わなくなる可能性もあります。例えば、iDeCoの控除証明書は、再発行の申請から2週間程度かかる場合があります。

そのため、証明書が届いたら「確定申告用」などと決めた場所にまとめて保管しておくと安心です。紙の証明書だけでなく、電子データで受け取る場合も、保存場所を決めておきましょう。

今から少しずつ準備を始めておけば、確定申告の時期になってから「証明書が見つからない!」と慌てることもありません。

4.不動産の売買や株式取引などの確認

 今年、不動産を売買した方や、株式・投資信託などの取引をした方は、9月のうちに取引内容を一度確認しておきましょう。

不動産や株式などを売却した場合、売却によって利益が出ると「譲渡所得」として確定申告が必要になる場合があります。一方で、株式取引で損失が出た場合には、確定申告をすることで、一定の要件のもと、その損失を翌年以降の利益と相殺できる「繰越控除」を利用できる場合があります。

また、不動産の売買では、売買契約書や取得したときの資料、仲介手数料など、所得を計算するために必要となる書類が多くあります。株式取引についても、証券会社から発行される年間取引報告書などを確認しておくことが大切です。

「利益が出ていないから申告は必要ない」と思っている場合でも、損失を翌年以降に繰り越すために確定申告が必要となるケースがあります。

不動産の売買や株式取引は、取引内容によって税金の計算方法や必要な手続きが異なります。今年こうした取引があった方は、申告時期になってから慌てないよう、早めに資料を整理し、分からないことがあれば弊法人にご相談ください。

5.おわりに

 確定申告はまだ先のことと思いがちですが、9月から少しずつ準備を始めておくことで、年末や申告時期の負担を減らすことができます。

医療費の領収書や控除証明書、ふるさと納税の資料など、今から整理できるものは早めに確認しておくと安心です。また、不動産を売買した方や、株式などの売買をした方は、契約書や取引の内容、年間取引報告書など、確定申告に必要となる資料を確認しておきましょう。

「確定申告が必要か分からない」という場合でも、早めに確認しておくことで、必要な書類を準備する時間を確保できます。9月から少しずつ準備を進めて、余裕を持って確定申告を迎えましょう。

 

参考文献

・国税庁「No.1119 医療費控除に関する手続について」

・国税庁「ふるさと納税をされた方へ|令和7年分 確定申告特集」

・国税庁「マイナポータルと連携した所得税確定申告手続」

 

(文責:滋賀事務所 渋谷)

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