Menu

Column

スタッフコラム

京都事務所
2025.05.07|お知らせ

DXに必要なのは最新ツールよりちょっとした勇気?

「うちもそろそろDXしないとね」そんな言葉が打ち合わせで出てきたとき、皆さんの会社ではどんな話になるでしょうか。

多くの企業では、「クラウド会計にしようか」「チャットツールを導入しよう」「AIで何かできないかな?」と、すぐに“ツール”の話になります。
もちろんそれも大切です。しかし、ツールを入れれば自動的に会社が変わるかというと、残念ながらそんなに簡単ではありません。
実際に多くの企業が「DXに取り組んだはずなのに、何も変わらなかった」と感じているのが現実です。
では、なぜ失敗してしまうのか?そこには、DXにまつわる、ある思い込みが潜んでいます。

1.DXは若手に任せておけば自然に進む?

DXという言葉に敏感なのは、たしかに若手や中堅社員かもしれません。
ですが、それを理由に「詳しそうだから任せるね」と丸投げしてしまうと、現場の温度感と経営の方向性がズレてしまいます。
DXは組織全体の意識と協力がなければ成立しないのです。

2.ツールを導入すればDXは完了?

クラウド会計、業務効率化アプリ、オンライン会議ツール…。
便利なツールが次々と登場していますが、それだけで会社が変わることはありません。
たとえば、紙の書類をスキャンしてデータ化しただけで「ペーパーレス化完了!」と言ってしまうのは早計です。
本当の意味でのペーパーレスは、「そもそも紙でやっていた業務を、デジタルでどう再構成できるか」を考えることから始まります。
つまり、DXとは今あるやり方をそのまま置き換えることではなく、業務の本質を見直すこと。
ここを見落とすと、単なる「ツールの置き換え」で終わってしまいます。

3.今までのやり方を変えるのは非効率?

「長年このやり方でやってきた」「変えると余計に時間がかかる」こうした声もよく耳にします。
たしかに、慣れたやり方を変えるのは面倒です。新しいツールを覚えるのにも、多少の時間とストレスがかかります。
でも、そこを避け続けると、いつまでも旧態依然とした働き方から抜け出せません。

DXは効率だけを目的にするものではありません。
今の仕事を未来に残していくために、変化に対応できる柔軟さを身につけることが、本当の意味での価値なのです。
DXの本質はテクノロジーより“人の意識”
結局のところ、DXの成否を分けるのは、最先端のツールではなく「変わることを恐れないマインド」です。

4.最後に:変化を恐れず、一歩踏み出すことから

DXの本質は、決して派手なIT化やAI導入ではありません。
「今まで当たり前だったやり方を、少しだけ見直してみよう」そんな姿勢の積み重ねこそが、組織の未来を変えていきます。

ちょっとした業務改善でも、声を上げるには勇気がいります。「前例がない」「失敗したらどうしよう」と考えてしまうのは当然。でも、そこを乗り越えて、まず小さな一歩を踏み出せるかどうかが、DX成功への分かれ道になります。

たとえば、「紙ベースの資料をExcelでテンプレート化してみる」「部署間のやりとりをメールからチャットにしてみる」など、
身近なところからの工夫でOKです。大事なのは、「自分たちで変えていける」という実感を持つことです。

変化を拒むのではなく、まずは小さく始めてみる。それが、DXの本当の第一歩なのかもしれません。

DXに関するお悩みやご相談がございましたら、どうぞお気軽に弊社までご連絡ください。貴社の状況に合わせた最適なサポートをご提案いたします。

(文責:京都事務所 梶尾)

※当社では、顧問契約を締結しているお客様以外の個別の税務相談には対応いたしかねます。何卒ご了承ください。

税理士変更をお考えの方はこちら
メールマガジン
登録
お見積り
ご相談