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スタッフコラム

大津事務所
2022.08.29|お知らせ

「守破離」について

皆さんは「守破離」という言葉をご存じでしょうか?
物事を学ぶ時の姿勢として昔から受け継がれるこの「守破離」ですが、仕事や私生活でも取り入れることができる要素になります。

今回はその「守破離」について紹介させて頂きます。
千利休の時代から受け継がれるプロセスやマインドをビジネス等に取り入れてはいかがでしょうか?

1.「守」

まず「守」とは、先人の教えに習い、流儀や型を「守る」ことを意味します。
何かを学んだり、新しいことに挑戦する際には、まずは師の教えを守り、
真似をすることで、やり方や思想、技術を学び身につけ、実践します。

仕事ならば師(上司・先輩)から基本・基礎を学び、身につけた後に実践する段階と言われますが、一番時間がかかる段階がこの「守」の段階と言われています。
(場合によっては、学びと実践を「習」・「守」と区別することもあるそうです)

ビジネスの先輩方が失敗や成功を繰り返して培った今迄の技術・ノウハウを学ぶので
この段階に時間がかかるのは当然とも言えます。
しかし、この基本の部分を疎かにしては、「次の段階に進めどもうまくいかない」と言われています。

2.「破」

次いで、「破」とは、基本の習得・実践を経て、文字通りその型を「破る」ことを意味します。
型を破る為には師の流儀を学び、実践し、極めた後に、他流も学び、研究することが必要と言われます。
他流の型を自分自身と照らし合わせ、自分に合ったより良いと思われる型を作ることによって、既存の「型」を破ります。

仕事ならば創意工夫をして自分流のスタイルに挑戦する段階とも言われ、
試行錯誤を繰り返しながら自分流のスタイルを見つけることに繋がります。
例えば、仕事の配分や効率化などを考慮した型になるよう自分で工夫できれば
更なる知識の習得や、業務効率化を図るなど、仕事をより深化することが可能になると考えられます。
そのような取り組みに挑戦することが「破る」ことを指しています。

「守」が身に付き徹底できているからこそ、初めて「破る」ことができる為、
「破」の段階でも基本は大切と説いています。

3.「離」

最後の「離」とは、最終的には独自に発展させた自流を、最初の型から離れ、より発展させることを意味し自身の知識・経験といった研究内容を集約し、独自の境地を切り拓き、一流を編み出すことと言われます。
師の型、自分自身の型(自身の技量を省みる)から「離れる」ことで、基本を踏まえた独自進化をする段階となります。

仕事ならば、「破」の段階で独自性に挑戦し、学んだことによって上司の元から進化する段階で独創性をもった自分に合った型にとらわれないスタイルを確立します。

いきなり創意工夫や独自性といっても難しく、挑戦を繰り返すことで発見・習得に至るものである為、この段階に於いても基本が重要であると意味します。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?
先人の教えである、「守」「破」「離」は、「基本が重要」に集約できると思います。
基本・基礎が疎かになればオリジナリティがあるものも成功に結びつかないケースが多いと言われ、段階的に進化すること、初心を忘れずに基本に忠実でいることが重要である、ということですね。

日々の仕事や生活のなかで出会う新たな学びや出来事に対して「守破離」のマインドで謙虚に向き合うことで、今迄とは違った新たな発見や心境の変化があるかもしれません。

一度、この「守破離」の意識を取り入れてみてはいかがでしょうか。

文責:大津事務所 北村和哉

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