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2024.05.08|経営

事業再構築補助金 第12次公募に関する変更点

事業再構築補助金とは、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、当面の需要や売上の回復が期待できない環境に対応するため、ポストコロナの時代の経済社会の変化に対する新市場進出(新分野展開、業態転換)、事業・業種転換、事業再編、国内回帰、地域サプライチェーン維持・強靭化又はこれらの取組を通じた規模の拡大等、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援することで、日本経済の構造転換を促すことを目的としています。
これを目的として既に11次公募が完了していますが、財政制度等審議会の分科会での事業再構築補助金の運用に対する問題点や中小企業の設備投資に対する補助金の常体化への懸念点の発言があって、第12回公募に対し公募内容が見直しされています。
公募期間は令和6年4月23日から令和6年7月26日となっていますが、今回12次公募に関する主な変更内容についてまとめてみましたので、ご一読ください。

1.第12回公募見直しの概要

①支援枠の見直し

コロナ融資の融資を受けている事業者への支援として「コロナ回復加速化枠」を作り、コロナの影響が継続している事業者への支援に注力します。また、成長分野への事業再構築やグリーン分野での事業再構築等を行う事業者への支援として「成長分野進出枠」、国内サプライチェーン及び地域産業の活性化に取り組む事業者(製造業)への支援として「サプライチェーン強靱化枠」と3枠の簡素な形に整理されました。

②その他の制度的変更点

その他の制度的な主な変更点は以下の通りです。

・事前着手制度は原則廃止

・コロナ債務を抱える事業者に加点措置

③事務局審査の強化

 運用面での改善を図るため、以下の審査に関する強化事項が発表されています。

 ・採択審査におけるAI活用により、類似案件の排除(同じ計画書の使いまわしを防止)

 ・特定トピックの申請が集中した場合、一時的流行による過剰投資誘発の恐れがあることから、システム上検知し、審査を厳格化

 ・事務局が選定した申請については、WEBにて口頭審査を実施

 ・採択後の交付審査・実績審査においても、AIを導入し審査を標準化・高度化

④申請後の変更

 申請後も、報告の頻度が強化されています。

 ・事業化段階の報告を四半期毎に行うことを義務化

2.12次公募の事業計画書について

 12次公募の事業計画書については、より新規性があり実現可能性が高い計画とする必要性があります。また、公的補助の必要性についても、求められます。審査も厳格化されることになりますので、補助金の趣旨や公募要領に沿った取り組みについて、明確な計画書になっていないといけません。

 弊社では、事業再構築補助金についての内容について、専門の担当者がご説明させていただきます。ご興味のある顧問先様については、お気軽に担当にお声がけください。

 

(文責:大津事務所 間宮)

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